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季語シクラメン

(しくらめん)[春]

冬から春にかけて、反り返った花びらの花を咲かせる鉢植え。歳時記では春とも冬ともされる。

この季語の俳句フォト:2句

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俳句フォトエッセイ

反り返り蕊を護りぬシクラメン

毎年十一月に館林の人からシクラメンをいただく。とてつもなく立派な鉢だ。それから数ヶ月間、ぼくはシクラメンを楽しむことになる。真っ赤な花弁が密集し、直立しているシクラメンには独特の美しさがある。忘れないように気をつけてはいるのだが、時々水をやり忘れる。するとたちまち、全部の花がヘナって倒れてしまう。慌てて溢れるほどの水を与えると数日で元に戻り、胸を撫で下ろす。しかし、人間の体と同じで一度痛めた体は完全には元に戻らない。そんな管理の悪さもあり、四月の声を聞く時には、既に花は乱れている。教えていただいた通りにへたった花や葉っぱを丁寧に取り除くと、次から次へと花芽が首をもたげることがわかった。

俳句フォトエッセイ

ようやつと持ち直したるシクラメン

土曜日に唖然とした。シクラメンが完全にしなだれているのだ。慌ててジャブジャブと水をやった。今年、2回目の失敗だ。面目ない。二日間経って、ようやくここまで回復してきた。毎年11月に館林市のAさんからシクラメンが届く。それも最高級の特別に立派なやつだ。我が家ではそれから約半年間この美しさを楽しむ。父の存命中からだとすると30年は続いていることになる。父はおよそ50歳から70歳までの約20年間、館林にある関東短期大学で教鞭をとった。その時に仲良くしてくださり、父を支えてくださったのが、事務局に勤められていたAさんである。連続して講義のある時は父は館林に泊まった。