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季語九月

(くがつ)[秋]

残暑の中に、秋の気配が深まってゆく月。

この季語の俳句フォト:4句

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俳句フォトエッセイ

請求にあたふたしたる九月かな

写真のような請求書が来た。KDDIからだ。「何だ?」と思って開けたら、BIGLOBEの通信料とある。実は6月にau・BIGLOBEからソフトバンクに乗り換えた。「キャッシュバックがありますよ」という甘い囁きに乗ってしまったのだ。契約解除すると、思わぬところに金がかかるし、契約関係も面倒くさいことこの上ない。Wi-Fiの設定も一からやり直しだ。請求書の中身がわからないので、auショップに足を運んだ。請求の中身を丁寧に説明してくれた。これが最後の請求だとわかって、安心した。遅れて請求書が来るのだという。

俳句フォトエッセイ

誘惑に心の揺らぐ九月かな

九月は、毎年新型のiPhoneが発売される月だ。ぼくがiPhoneに最初に出会ったのは、2010年の3月20日である。その年ぼくは38年間の教師生活にピリウドを打つ。卒業式が5日後に迫っていた。にも関わらず卒業式の式辞をほっぽり出して、iPhoneにうつつを抜かしていた。「こんなものでなにができるか」と半信半疑だったが、「フォト一句」というアプリを見つけて「コレは楽しめそうだ」と思った。それでも最初のうちは、電話とメールにおまけのオモチャが付いている感じだったが、どんどん高性能になっていった。今では、銀行のお金の出し入れも、Suicaの機能もiPhoneに頼っている。

俳句フォトエッセイ

外出れば九月二日の雨しとど

九月二日は、ぼくにとって思い出深い日である。ぼくが小学校の教員になったのは、五十年以上前のことである。一学期の終わり頃、咳が続き、微熱さえ出てきた。近くの病院で薬を出してもらったが、ちっとも効かない。文句を言いに行ったら、「レントゲンを撮ってみましょう」と言われた。「ありますね」肺に影があるというのだ。まさかの結核である。「どのくらいで治りますか?」結核は既に死の病ではなくなっていた。運が良かった。「軽いですから二、三年ぐらいでしょうか」軽くて二、三年。ショックだった。八月は、水道橋にある結核予防会に一日おきに通い、ストレプトマイシンを注射した。

俳句フォトエッセイ

バリカンをあてて刈り上げ九月来し

線路際にある「バロン」とう名の店が行きつけの床屋だ。床屋が差別用語だという人もいるが、そんなことはないだろう。床の間がある立派な店というのが、床屋の語源だという説もあるくらいだ。「理容室」と「美容室」は微妙に違うようだ。色々あるのだろうが、美容室がカミソリをつかなえないのに対して、理容室はカミソリの使用が可なのだ。だから理容室では髭を剃ってくれる。考えてみれば、命を委ねているようなものだから恐ろしい話ではある。昔、床屋は半日仕事であった。カットとシャンプー、それに髭剃りと合わせて1時間くらいはかかった。一人にかかる時間が長いから待ち時間も長い。値段もいい。