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新緑がまぶしく、風のさわやかな初夏の月。

季語五月

(ごがつ)[夏]

新緑がまぶしく、風のさわやかな初夏の月。

この季語の俳句フォト:5句

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俳句フォトエッセイ

揺れながらスカイウォーク五月富士

加藤学園の3回目の授業。今日で最後だ。授業の前に「何処に行こうか」と考えながら、三島駅を降りたら富士山が見えた。1回目は沼津駅前の商店街を散策した。2回目は沼津御用邸記念公園に行った。今年は沼津港には行っていない。しかし、今日の気分は魚ではない。三島も良い。水の都だ。疏水を歩くのも、三嶋大社もなかなかだ。楽寿園の緑も魅力的だ。しかし、富士山。「何かあったなぁ」と思い出したのがスカイウォークだ。バス乗り場を確かめたら、すぐわかった。スカイウォークまで710円だった。スカイウォークは人しか通れない、正に観光用の橋だ。長さは400メートル。頑丈な吊り橋だが、風が吹くと微妙に揺れる。

俳句フォトエッセイ

晴れわたる五月の地下のラビリンス

ラビリンスとは迷宮のことである。世の中には不思議なことが色々ある。先日の朝元住吉の駅で妙齢のご婦人から「おはようございます」と声を掛けられた。一体誰なのかどうしても思い出せない。今日の朝も同じことがあった。これは世の中が不思議なのではなく、ぼくの頭の中が迷宮になってしまっているのかもしれない。練馬区の学校から呼ばれて、研修会に赴いた。「乗換案内」を使って、乗換駅を慎重に確認したにも関わらず、間違えて違う路線に乗ってしまった。最近の電車、特に地下鉄の路線は実にわかりにくい。正に迷宮。駅もそうだ。渋谷駅はその典型。自分がどこにいるのか、通路がどこに出るのか、さっぱりわからない。

俳句フォトエッセイ

がつつりとヒレカツ定食五月来し

久しぶりに日吉で降りたら、あのトンカツ屋を思い出してしまった。店の名前を忘れたので、ネットで調べたら「和栗」というらしい。少し迷ってヒレカツの食券を買った。最近、物忘れが゜目立つ。まず、人の名前が出てこない。電話をかけようとしても、かけられない。電話帳を繰ってようやく思い出す。頭だけでなく、体もどうやらボロが出始めている。出始めているどころでなく、ボロボロだ。もう後期高齢者だから仕方のない話だが、血圧に加え血糖値もよくない。祖父は糖尿病で死んだ。晩年の父はほとんど目が見えなかったが、糖尿病性の網膜症だった。家系だ。

俳句フォトエッセイ

道造展五月の風をゼリーにし

もし「絵に描いたような抒情」というものがあるとしたら、それは立原道造の詩なのではあるまいか。夢みたものは‥‥夢みたものはひとつの幸福ねがったものはひとつの愛山なみのあちらにもしずかな村がある明るい日曜日の青い空がある日傘をさした田舎の娘らが着かざって唄をうたっている大きなまるい輪をかいて田舎の娘らが踊をおどっている告げてうたっているのは青い翼の一羽の小鳥低い枝でうたっている夢みたものはひとつの愛ねがったものはひとつの幸福それらはすべてここにあるとソネットと言われる十四行詩である。立原の詩は、つい最近まで中学や高校の教科書にも載っていた。

俳句フォトエッセイ

今日からは泥んこパークの五月かな

夏休みの児童向け俳句フォト教室の打ち合わせに草加文化会館に担当者を訪ねた。獨協大学前〈草加松原〉という東武線の駅で降りる。こんな駅あったのかな?と一瞬迷った。昔は「松原団地」という名前だったことを思い出した。すぐ川に差し掛かった。そこに「旧日光街道」の石碑が立っていた。街道沿いに見事な松並木が伸びている。「これが、草加松原なのか!」ただの固有名詞だった「松原」という言葉が一瞬で歴史と実感をもって迫ってきた。芭蕉もこの松原を歩いたのだ。草加松原は、国指定のおくのほそ道景勝地になっている。近くの公園には草加宿芭蕉庵もある。草加は芭蕉の町なのである。綾瀬川を渡るとすぐに文化会館である。