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季語南風

(みなみ)[夏]

夏に吹く、湿り気を帯びた暖かい南寄りの風。「はえ」とも読む。

言い換え(傍題):大南風

この季語の俳句フォト:2句

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俳句フォトエッセイ

ことごとく傾げる松や南風吹く

今日は雨とあきらめていたら、運のいいことに止んでいた。今日は加藤学園での授業がある日。沼津だ。それなら、と早めに家を出た。沼津の御用邸記念公園に行くためだ。記念公園というのだから今は御用邸はない。案内板を読むと、昭和44年に沼津市に貸与されたとある。すると持ち主はまだ宮内庁なのだろう。元々は旧皇室の夏の別邸だった。昭和天皇も幼い時に70日滞在したとある。100室以上の部屋のある本邸は空襲で全て焼け落ちてしまったが、東別邸と西別邸は残っている。これがなかなかのものだ。入場料410円を払う価値は十分にある。居間のテーブルの上に投球盤があった。子どもの頃ぼくもこの遊びをしたと懐かしかった。

俳句フォトエッセイ

大南風今や時代は伊藤野枝

久しぶりの紀伊國屋ホールだった。青年座の「ケンツブロウヨー伊藤野枝ただいま帰省中ー」を観た。昨年観た宮本研の「美しきものの伝説」も伊藤野枝の話だった。伊藤野枝は平塚雷鳥の青鞜社を手伝うことから社会運動家に成長した。雷鳥から青鞜社を受け継いだ野枝は「無主義、無規則、無方針」をモットーに雑誌を一般女性に開放した。私生活では親の決めた婚約を破棄して結婚した辻潤と離婚し、妻や愛人のいた大杉栄を巡っての四角関係にのめり込んだ。28歳で野枝は大杉榮と共に関東大震災後甘粕事件で憲兵に虐殺された。舞台は野枝の福岡の実家に帰省中の野枝にだけ限定し、野枝を描くやり方は独特だった。第一場は野枝の出奔する場面。