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晩秋から冬にかけて、白や薄紅の花をつける木。花びらがはらはらと散る。

季語山茶花

(さざんか)[冬]

晩秋から冬にかけて、白や薄紅の花をつける木。花びらがはらはらと散る。

この季語の俳句フォト:3句

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俳句フォトエッセイ

さざんかの咲き急ぎまた散り急ぎ

さざんかは冬の花である。垣根にもよく使われているので、通勤途中に見ておられる方も多いと思う。都内では、江東区や杉並区、清瀬市がさざんかを区や市の花に指定している。年配の方なら大ヒットになった大川栄策の「さざんかの宿」を覚えておられるだろう。さざんかは、見たところ椿とそっくりだ。もちろん詳しい人なら花や葉っぱで見分けることができるが、素人には難しい。一番易しい見分け方は花の散り方、落ち方である。椿は花ごとポトリと落ちるのに対して、さざんかは花びらが一枚一枚散るのである。さざんかは漢字では「山茶花」と書く。違和感を覚えないだろうか?普通に読めば「さんざか」ではないか。実はその通りなのだ。

俳句フォトエッセイ

往く路にさざんか溢るるばかりなり

さざんかは息の長い花である。十一月頃から花をつけ始め、半年もの間咲いていたりする。咲き終わっても葉の緑が美しい。妻のお世話になっているグループホームがこの路の先にある。さざんかはぼくに元気をくれる。妻がグループホームにお世話になるようになってから丸三年が過ぎた。四回目の正月を迎えた。ぼくはこの間、このさざんかの路を二百回近くの往復したことになる。今から考えると最初の一年間は普通に歩けたし、話もそれなりに通じた。二年目になると歩けなくなり、車椅子になった。自分で体を支えるのが難しくなってきた。三年目になって、言葉があまりでなくなってきた。今は、自分で食事をすることも難しくなっている。

俳句フォトエッセイ

永遠の愛のさざんか咲きそむる

先週は、ほとんど目立たなかった。道路際のさざんかの花が咲いている。無数の蕾がはち切れんばかりだ。さざんかは、漢字で書くと「山茶花」つまり「さんざか」だ。これがいつの間にか、「さざんか」と読むようになった。同じような例は、「新しい」「秋葉原」などに見られる。「新しい」(あたらしい)はかつては「あらたしい」だった。「新(あらた)しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」という有名な歌がある。秋葉原も昔は「あきばはら」と読んだらしい。さざんかの花言葉を調べてみた。すると、「永遠の愛」「ひたむきな愛」とある。永遠の愛は、常緑樹として一年中緑を保つ性質によると言う。