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季語春待つ

(はるまつ)[冬]

厳しい冬のさなか、春の訪れを心待ちにすること。

関連する言葉:春を迎へたし

この季語の俳句フォト:6句

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俳句フォトエッセイ

震えつつ糸を垂らして春を待つ

寒い1週間だった。それにしても釣り人は勇敢で我慢強い。防寒具に身を包み、寒風をものともせずに糸を垂らしている。後ろを通っているのは、中央線である。ここは、JR市ヶ谷駅から橋を渡ってすぐ、江戸城外堀の一画に設けられた釣堀である。名前は「市ヶ谷フッシングセンター」。鯉釣りがメインだが、ニジマスやイワナを釣るコーナーもある。釣った魚をその場で焼いて食べることもできるらしい。おにぎりや生ビールも売っているので、暖かくなればちょっとしたピクニック気分で過ごすこともできそうだ。いかにも「釣りは初めて」という感じの女の子が釣り上げた魚に恐々指先だけで触っている姿が印象的だった。水がある風景は何だか心が和む。

俳句フォトエッセイ

湯を巡り巡り巡りて春を待つ

「何と気持ちの良いことか」銭湯のことである。この日は武蔵小杉から歩いて、今井湯に寄ることにした。武蔵小杉から10分。湯を出てからブレーメン通りまで10分である。昔ながらの銭湯だから、それほど広いわけではない。それでも、炭酸泉、シルク風呂、そしてジェット風呂まである。サウナと水風呂もあるが、こちらは僕には縁がない。まず炭酸泉に浸る。温度が低いので20分でも30分でも浸っていることができる。続いてシルク風呂とジェット風呂を梯子する。銭湯は入浴料が500円程度タオルや石鹸を入れても700円から800円。スーパー銭湯の約半額だ。

俳句フォトエッセイ

ファイティングポーズで春を迎へたし

誰が見ても良い写真だろう。一見爺さんと孫娘という感じだ。あんまりいい天気で暖かいので、市内の公園に散歩に出掛けた。泡よくば「かわさき俳句フォト」の題材も一緒に探せたら良いとの下心もあった。そこで出会ったのが、写真の右側の女性である。公園の階段を男性と女性の二人で駆け上がっていく。それが並のスピードではない。正にダッシュだ。それを何本も繰り返している。「これはただものではない!」何かのスポーツに取り組んでいる人なのだろうとは容易に想像がつく。あまりにその姿がすごいので、興味を持って尋ねてみた。「何の競技をされているですか」すると、驚くべき答えが男性から返ってきた。

俳句フォトエッセイ

春を待つ如何にも干支の顔をして

陶芸教室の前に並べられた干支の小さな植木鉢だ。古い木造の陶芸小屋の中ではレッスンが行われている。もう使われていない煉瓦の窯は魯山人の窯だと誰かが言う。その庭で珈琲を啜りながら一時を過ごした。蝋梅が香ってくる。Mさんが、「これは、同じ蝋梅でも素心蝋梅というのよ」と教えてくれた。まだ寒の内だが、風もなく暖かい。日差しは春のようだ。道の脇には著莪が群れている。「花の咲く頃来たら綺麗でしょうね」北鎌倉の吟行会である。今日の目的地の一つは、浄智寺である。鎌倉十井の一つ、甘露の井があり、階段をのぼると花頭窓のある鐘撞堂が待っている。鎌倉七福神の一つ布袋尊が如何にも穏やか表情を浮かべている。

俳句フォトエッセイ

ぽつねんと烏のとまり春を待つ

何処かで見たようなフレーズだと思ったら(笑)芭蕉の「枯れ枝に烏のとまりけり秋の暮」にそっくりだ。俳句の世界もどの世界も早い者勝ちである。芭蕉にこの名句がある以上、枝に烏の句は二番煎じを免れない。先日、神保町で渡邊尚代先生の「ひさよの絵本講座」があった。欧米文学が専門のひさよ先生が「芭蕉と奥の細道」を語るというので、興味があった。24ページにわたる詳細な資料が用意され、各ページにひさよ先生の詳細な書き込みがされている。ひさよ先生は深川の芭蕉記念館をはじめ、芭蕉関係の史跡を歩き、自分の目で確かめられた。千住や草加、日光、那須の黒羽まで足を伸ばし、芭蕉の足跡を辿っておられる。

俳句フォトエッセイ

大川の流れも明日の春を待つ

隅田川沿いを歩いていたら、突然十四年前にタイムスリップした。退職を控えたある日、NHKから電話がかかってきた。取材の申し込みだった。当時始めた「Twitter俳句」を取材したいというのだ。若者は、Twitterを使いこなしているが、老人で使っている人は少なかったので、目をつけられたらしい。それに「俳句」は如何にも老人らしくていい。(笑)今も私は老人だが、十四年前もすでに老人だったのだ。私は、Twitterを主にパソコンでしていたのだが、丁度取材の一週間前にiPhoneを買ったばかりだった。手描き文字入力ができることが購入の決め手だった。卒業式を終えた3月26日が取材日だった。