秋の月。一年でもっとも澄んで美しいとされ、ただ「月」といえば秋をさす。
俳句フォトエッセイ煌々と十日余りの月の晩
玄関のチャイムが鳴った。出ると近所のAさんだった。「安かったから」とバナナの束とパンを手渡された。先日はお隣のMさんからお惣菜の差し入れを頂いた。妻がグループホームに入居してから、いやそれ以前から様々な配慮を頂いた。つくづく有難いと思った。Aさんが「今夜の月はとてもきれいよ」と教えてくれた。外に出た。既に中空に月は掛かっている。写真を撮ろうとしたが、電線が邪魔をする。思い立って公園に行った。ここなら電線に邪魔されない。三年前、妻がホームな入居する直前だった。ベンチに座って月を見上げたことを思い出した。この公園は懐かしい。子どもの頃はここがホームグラウンドだった。
