恐らくは未央柳(びようやなぎ)と思ひたり
空はすっかり梅雨の様相になっている。道端の紫陽花がますます色付いてきた。紫陽花の青は、梅雨空に美しく映える。しかし、この時期に美しいのは紫陽花ばかりではない。山帽子や梔子(くちなし)などの花の白も印象的だ。山法師は「白」とばかり思い込んでいたら、葉と同じような薄緑色の花もあると知った。白よりも水浅葱なる山法師正見梔子は、一重も八重もある。白一色も美しいが、朽ちかけて茶色が混ざった花の方が風情を感じる。「くちなしの花」と言えば、ぼくにとっては渡哲也だ。若い子はまるで知らない。


