春の初め。まだ寒さが残るころ。「早春」とも。
俳句フォトエッセイ浅春の松本芳明写真展
松本さんは、俳句教育の仲間だ。その松本さんが写真をしていることは、知っていたが、これほどとは思わなかった。場所は、西麻布の四丁目。ギャラリーイー&エム西麻布という画廊だ。瀟洒な住宅地の中だが、有名な麻布食堂の真ん前だから分かりやすい。作品は全てモノクロ。「出生地」との題の通り、彼が生まれ育った家を撮ったものだ。彼自身が書いたパンフレットによると、「故郷だが素直にふるさとと呼べない出生地」とある。「暴力をふるうことでしか伝えられなかったことは何だったのか。時代が産んだ人格。しかしその中で父は仏像の絵を描き続けた。そんな父の声を受け止めたいと今は思う。」
