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季語炎天

(えんてん)[夏]

燃えるように日が照りつける、夏の空。またその暑さ。

この季語の俳句フォト:6句

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俳句フォトエッセイ

炎天の木漏れ日と化す光則寺

光則寺は、鎌倉市長谷にある日蓮宗のお寺だ。紫陽花で有名な長谷寺の少し北に位置する。創建は13世紀後半。日蓮が「立正安国論」を幕府に献上した場所とされている。本堂の前には高さ3メートルにもなる立正安国論を刻んだ石碑がある。日蓮の高弟日朗を閉じ込めた石牢が今も残っている。江ノ電の長谷駅は観光客でごった返していた。歩道を歩けないほどの混雑だ。外国人の姿も多い。しかし、ここは静かだ。観光客は一人もいない。入場料の100円を払い、見事な丹色の門を潜ると極楽浄土のような別世界が広がっている。紅色の蓮の花が出迎え、蝉の声が響く。本堂を遠巻きにして蝉時雨正見光則寺は花の寺と言われている。

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炎天を彷徨ひ歩く午後一時

暑い日が続く。しかし、一時より体は軽い。湿気が抜けたからであろうか。今日は、西加瀬こども文化センターでの俳句教室がある。地元川崎市での依頼はできるだけ受けたいと思っている。最初「こぶんでお願いします」と言われ、何のことかわからなかった。「こぶん」と聞いて「古文」が頭に浮かんだ。話を聞きながらようやく「こぶん」が「こども文化センター」の略称だとわかった。12時半には家を出た。西加瀬文化センターは、駅からは遠く少々わかりにくい場所にある。と言うより、場所の確認すらしていなかった。「いざとなればタクシーで行けば良い」とたかを括っていたからだ。家を出て、Googleマップで行き方を調べてみた。

俳句フォトエッセイ

炎天をタウンニュースの駆けて行く

暑い。正に大暑である。昨日は、月一回の「salon de 感泣亭」の日だった。「salon de 感泣亭」が始まったのは2023年の春であるから、すでに2年半近くなる。ワンコインで最高級のハーブティと手作りのお菓子がいただけて、ゆっくり談笑ができる。受けようと思えば、土井先生の書の手ほどきやカーピング、香り作りの体験もできる。同時に気功呼吸法の教室も行われている。ぼくが言うのもおかしいが、考えてみれば結構贅沢な空間である。予約も何もいらないが、待つ側からすると不安でもある。「今日は誰も来ないかもしれない」からだ。今までは毎回盛況だったが、この暑さだ。

俳句フォトエッセイ

炎天にご利益を呼ぶ傘の列

実にカラフルな和傘である。最近は「白日傘」ばかりだが、こんな和傘が街に広がったら楽しくなるのではあるまいか。ここは、会津美里町の中田観音である。会津ワイナリーの企画した「俳句フォトとワインの夕べ」の第一ラウンドである。中田観音は、今回の宿舎である「新鶴温泉んだ」の近くにある。この観音様は、野口英世の母シカが毎月猪苗代から毎月夜通し歩いて参詣する「月詣り」を欠かさなかったということで有名でもある。境内には「抱きつき柱」がある。ぼくも抱きついてみたのだか、「抱きつく」という行為には、なんとも言えぬ安心感が伴う。

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炎天をご破算にして大夕立

猛暑が続いている。これだけ猛暑が続けば、その反動として夕立があるのは、昔からだ。それにしても、ニュースで見ると凄まじい。各地で洪水に近い状況が起きているようだ。昔のように入道雲がにょきにょきと盛り上がり、ざっと一雨。雨が上がると虹が見えるというような牧歌的な夕立ではないようだ。気候変動の影響に違いない。どうもこの状況だと「夕立」というような優雅な言葉を使っていいのか、という気にもなってくる。言葉は各民族の生活と深く結びついている。例えば、牛に関する言葉。日本語では、「牛」しかないが、英語では、cowもoxもbolもある。牛肉に関しては、各部位が詳しく分かれているのは承知のことだ。

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炎天を立原道造てふ魔物

7月の終わりの土曜日、地下鉄都営新宿線の馬喰横山の駅で降りた。中央区東日本橋3-9-2にあるトラットリアリンシエメに行くためである。ここである催しが行われた。立原道造生誕110年記念ランチ会。主催は立原道造の会。実はこの場所に立原道造の生家があった。記念すべき場所で記念する年を祝おうというわけだ。集まったのは10数名だが、中には大阪から来られた人や福島から来られた方もおられた。多くの方が中学校か高校の教科書で立原と出会い、ファンになったと話された。普通の詩人の場合は「読者」だが、立原の場合は「ファン」なのだ。全集を手に入れたり、図書館で読んだり、立原が立ち寄った場所を追体験した方も多かった。