雨を呼ぶ秋夕焼の赤き雲
夕焼けの色が毎日異なることに気がついたのは、俳句を始めてからだった。都会にも花がたくさん咲き、自然に満ちていることも、俳句にたしなむようになって初めて意識した。それまでも、ぼくはちゃんと生きてきたと思うが、いつ桜が咲き、いつ散ったかも意識をしない生活をしていた。ある意味「模範的なモーレツ人間」だった。「24時間戦えますか」のコピーを何の違和感も無く受け入れていた。生きるとはそういうことだと思っていた。近代以降の社会は「目標」社会である。目的を持ち計画を立て実践する。学校では嫌というほど、この考え方が叩き込まれる。教育目標に始まり、学年目標、週目標、果ては給食にまで目標がある。


