天高し品格のある麻布の子
45歳で教頭として赴任した麻布小学校で学んだことは、山のようにあった。平の教員の時には好き勝手に発言し行動すれば良いが、教頭となるとそうはいかない。お殿様である校長先生の意図を読み取り、実現のために動く家老のような存在。それが教頭の立ち位置である。「区の研究指定校を受けたい」指定校を受ければ、仕事が大変になる。先生方の多くは反対する。当時の学校はまだまだ組合の力も強かった。説得し、抑え込み、できるだけしこりを残さずに実現するのが教頭の腕ということになる。「品格ある麻布の子」というのは、麻布小学校の昔から伝統的な校訓だった。








