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季語荒梅雨

(あらつゆ)[夏]

梅雨のうち、雷や豪雨をともなって激しく降る雨。

この季語の俳句フォト:3句

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俳句フォトエッセイ

荒梅雨や緑に濡るる石畳

ぼくが俳句フォトを始めたのは、今から15年前、退職の10日前に買ったiPhone3がきっかけである。「いったい、これで何ができるんだ?」半信半疑だった時、「フォト一句」というアプリを見つけた。写真に簡単な文字が入れられるアプリケーションだった。文字はゴシックと明朝の二択だった。丁度その頃、森村誠一が始めた「写真俳句」がちょっとしたブームになっていて、NHKテレビでも「フォト575」という番組が作られたりした。ぼくの作品も一度取り上げられたことがある。夏来る働き蜂はみんな留守というような、団地の写真をバックにした作品だったように思う。

俳句フォトエッセイ

荒梅雨や母とおんなじモーニング

突然、母のことを思い出した。きっかけはモーニングである。このカフェの、この同じ場所に座って、母も同じモーニングを食べていたことに、思い当たった。家から歩いて約2 分ほどにある上島珈琲店である。ここは一人で暮らしていた母の絶好の居場所であった。母は93歳まで生きた。あと一ヶ月で94になるはずだった。93歳の時、母はこの珈琲店のこの席に座り、小説を書いている。「丸火鉢」と題するこの小説は母が父と出逢う前、結婚するはずだった男との関係を描き、次第に父に心を惹かれていった事情が克明に描かれている。母は戦後すぐ、親戚を頼って川崎に居を構えた。

俳句フォトエッセイ

荒梅雨に門倉有希を偲びけり

荒梅雨を思わせるすごい雨だった。川崎FMのスタジオである。キャスターの宮下敏子さんは、写真のように素敵な方で声も透き通るように美しい。幾分ドキドキしながらスタジオ入りした。一曲かけるのでCDを持参するように言われていた。自宅のCDラックを漁ったら、門倉有希のCDが九枚も出てきた。一時は門倉有希の後援会に入り、会員証を持ち歩いていたこともある。門倉有希さんは、この六月六日に亡くなられた。五十歳だったと言う。キャスターの宮下さんも門倉有希をよく御存知だった。追悼の気持も込めて、代表曲の「ノラ」をかけていただいた。話の一つの中心は、句集『大花野』であった。