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季語菜種梅雨

(なたねづゆ)[春]

菜の花の咲くころ、三月から四月にかけて降り続く、しとしとした長雨。

この季語の俳句フォト:2句

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俳句フォトエッセイ

総身を浸す黒き湯菜種梅雨

銭湯紀行その2麻布黒美水温泉竹の湯麻布十番温泉に行きたいと思ったが、調べると遠の昔に閉店していた。代わりに行ったのが「麻布黒美水温泉竹の湯」だ。地下鉄麻布十番の1番出口から約5分。遠くはないが、入り組んだ住宅地の中にあり、少し分かりにくい。近くにはボルダリングの練習場もある。マンションの一階が竹の湯。広くはないが、比較的新しい。名前の通り、湯は墨のように黒く澄んでいる。創業は大正時代に遡るそうだ。浴槽は二つ。41.5°Cと43°Cだ。壁のタイル画は、帆船日本丸である。波を切る様まで丁寧に描かれている。気持ちが良いが長湯するとのぼせそうである。掃除に入ってきた店主が客に声を掛けている。

俳句フォトエッセイ

菜種梅雨明け雑踏の雷門

昨日までの雨があがった。人に会う用があり、久しぶりに浅草に出た。すごい人だ。雷門の前は身動きのできないほど、人で埋まっている。自撮り棒で記念写真を撮っている外国人の家族、レンタル和服を着たカップル、中には大きな旅行カバンを引っぱっている人もいる。春の陽が眩しい。仲見世も新仲見世も人、人、人。私は二十四歳から五十五歳までの三十一年間、業平橋に住んでいた。浅草の隣の駅である。しょっちゅう浅草に出かけた。mistyという喫茶店があり、入り浸っていた。ジュークボックスにあったフランソワーズ・アルディの「もう森になんか行かない」を繰り返しかけて聴いた。