古き町新しき町鳥渡る
写真のままの句である。日吉公園から武蔵小杉方面を望んだ。福永耕二に新宿ははるかなる墓碑鳥渡るという有名な句がある。1978年のことだ。1970年代に入って新宿西口に高層ビル街が誕生した。そのビル街を「墓碑」と詠んだのだ。そこには鋭い文明批評がある。圧倒的な力を感じる。福永の句と比べるとぼくの句はいかにもへなちょこだ。比べることすらおこがましい。以下、言い訳である。福永の詠んだのは人の住まない大会社の本社ビルである。資本主義の象徴とも言える。それに対して、高層マンションは人の住む町である。神戸市は市街地に高層マンションの建築を規制した。100年後はスラムになるとの考えからだ。


