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かこさとし

俳句フォトエッセイ

冬青空はばたけ北野晋太郎

挨拶しているのが北野書店の社長北野晋太郎だ。まだ、二十代前半の若者である。半年近く前、東京新聞川崎版の「小山正見のかわさき俳句フォト」でインタビューさせていただいた。その時の話にあった「書店のリニュアル」が終わり、今日は開店のプレオープンのセレモニーである。画期的なのは、「つながる本棚」として、図書館と同じ「日本十進分類法の本棚を取り入れたことだ。開放的な店内に少なく見積もっても100人以上の方が集まっている。「知っている顔はないか」と。見回してみた。目が合ったのはH氏だ。H氏は東京新聞の川崎支局長である。縁は奇なものだ。今朝次の「川崎俳句フォト」の原稿を送ったばかりだった。

俳句フォトエッセイ

緑陰を街に広げる本屋かな

JR南武線の鹿島田駅に直結する北野書店。社長の北野晋太朗さんにお目にかかった。驚いたのはその若さだ。弱冠23歳。療養中の父を助け、社長の大役を務めているという。私の住んでいる元住吉では昨年、町の本屋が姿を消した。全国的に見れば、この20年間に書店の数は半減している。川崎市内でも、中小規模の書店が次々と店を閉じている。寂しい限りだ。本屋がなくなることは、文化の火が消えることに通じる。時代の趨勢(すうせい)とはいえ、看過できない。北野書店も店頭販売だけでは厳しい状況だが、前向きな姿勢は崩さない。地域にある川崎総合科学高校と協力して、この冬に店舗をリニューアルする予定だ。