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お稲荷さん

俳句フォトエッセイ

垂藁の太し逞し豊の秋

何だかスズメバチか何かの巣のようだが、これは注連縄から下がっている「垂藁」(たれわら)である。よく紙で作られた「紙垂」(しで)が下げられている(写真奥)がここでは、太く藁で編まれている。紙垂も垂藁もこの先が神域であることを示し、清めや魔除けの役割を果たす。垂藁は五穀豊穣の象徴としても用いられる。ここは、鎌倉の八雲神社だ。鎌倉駅から歩いて十分ほどの距離にあるが、喧騒とは無縁、境内は木々に囲まれ本来の鎌倉らしい落ち着いた雰囲気がある。面白いのは、大きな楠の根元に大きな石が二つ置かれていることだ。この石を新羅三郎の手玉石というらしい。

俳句フォトエッセイ

秋めかぬ末の神社の灯かな

取材で川崎市の臨海部に出かけた。ゆっくり夕食を食べていたら、乗るべきバスを逃してしまった。「しまった」とは思ったが、「近くまで行くバスを探せばよい」と気を取り直した。スマートフォンの地図を見たら「臨港バス塩浜営業所」が近いことがわかった。そこにバスが来た。「塩浜営業所」行きだった。約20分。乗客は少なくなり、終点まで乗っていたのはぼく1人だった。「終点」やけに寂しい場所だ。そこで初めて気がついた。ぼくの乗っていたのは「市営バス」。市営バスが臨港バスの営業所に行くはずがない(笑)「あららら」同じ「塩浜」だからそんなに遠くはないだろう。スマートフォンに助けられた。