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カフェ文化

俳句フォトエッセイ

掛軸は平八郎や春火鉢

一仕事終えたので、散歩に出かけた。寒いが日の光は春だ。田園調布から自由が丘まで歩くことにした。この道は妻と連れ立ってよく歩いた。田園調布の駅から環八に差し掛かったところに、FIATの販売店があり可愛くて格好いい車が並んでいる。そこを過ぎると住宅街の真ん中にお洒落なカフェがある。今日は何かお茶会をしているようだった。八幡小学校を過ぎたところに世田谷区の木に指定されている大きな桜の木がある。住宅街の散歩もいいものだ。庭一面が花壇になっている古い家がある。見るとその塀に「古民家カフェすみれ草」のプレートがあった。「へぇ、この家が!」以前にはなかった。玄関に回ると「open」とあった。

俳句フォトエッセイ

大寒の喫茶店てふ居場所かな

今なら「カフェ」だろう。喫茶店という言葉には昭和の匂いがする。その昔は純喫茶と言った。お酒は出さないという意味が「純」に込められているのかもしれない。喫茶の「喫」は喫煙の「喫」でもある。必ず、テーブルの上には灰皿が用意されていた。店ごとに工夫を凝らしたマッチがあり、それを集めて楽しんだりした。純喫茶が姿を消し、一時街に喫茶店というものがなかった時代があるように記憶している。そこに登場したのが「ドトール」だ。スタンドで椅子がない。ただ、コーヒーを味わうためだけの場所だった。いきなりステーキという店もあるが、こちらも開店当初は椅子がなかった。アメリカの文化なのだろうか。

俳句フォトエッセイ

春兆すブルーボトルの一号店

通りかかったので、中を覗いてみた。なかなかの盛況のようである。ブルーボトルの一号店。江東区の平野町にある。一般に清澄白河と言われるが、駅からも遠くわかりにくい場所だ。この店ができたのが2015年だ。当時は行列ができて入ることも難しかった。こんな不便な場所に店を作るという感覚が当時は不思議だったし、そこに客が来るというのも不思議だった。このブルーボトルが起点になり、清澄白河近辺におしゃれなカフェやアイスクリーム、ベーカリーなどの店が続々とでき、「下町の代官山」と呼ばれるエリアにあっという間になった。東京都現代美術館が近くにあるということも条件としてはよかったのかもしれない。