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シーバス

俳句フォトエッセイ

只一度祝ひし三日誕生日

不意にスマートフォンの画面に7年前の1月3日の画像が出てきた。2019年の1月3日である。写真の場所は横浜、山下公園の前にあるホテルニューグランドのレストランである。戦後進駐軍に接収され、マッカーサーが滞在したことで歴史的建造物となったあのホテルだ。山下公園への散歩の途中、3日が妻邦子の誕生日だったことを思い出し、少し豪華な昼食をとることにしたのだ。記憶をどう辿っても、この年以外妻の誕生日を祝った覚えがない。「何と冷たい!」と思われそうだが。我が家には、誕生日を祝うという習慣がなかった。ぼくの誕生日が1月2日、そして妻の誕生日が1月3日。お正月と重なっているのが理由の一つには違いない。

俳句フォトエッセイ

秋時雨ベイコーターといふところ

久しぶりに横浜に出た。高校時代からの親友のSが倒れたと息子さんから連絡があり、見舞いに行く途中だ。転倒し大腿骨を骨折し、脳内出血もある。寝たきりの状況だという。それに認知症の症状もあるというのだ。ショックだ。彼は、長年コンピュータソフトの会社に勤めていた。現役時代には彼の会社のソフトにお世話になった。個人的にもホームページを作成してもらったりした。本当に気のおけないいい男だ。雨がさーと降っては止む。こういう雨の振り方を「時雨」というのだろう。本来は冬の季語だ。ベイコーター!コーターとは4分の1のことだから、変なネーミングだと思っていたら「エリア」という意味もあるらしい。

俳句フォトエッセイ

暑き日を落として海の観覧車

暑き日を海に入れたり最上川という有名な句が芭蕉にある。比ぶべきもないが、写真と合わせ技にすると少しは涼感が伝わるのではないか。この観覧車は、1990年に開業したみなとみらいの遊園地コスモワールドにある。元々は、横浜博で設置されたものだが、ここに移設されたらしい。夜になるとライトアップされ美しい。ここの遊園地には、確かジェットコースターもあったはずだ。左側の羽を広げたかのような建物はヨコハマインターコンチネンタルホテルである。開業は35年ほど前だが、ヨットの帆を模したおしゃれなホテルだ。みなとみらい地区の再開発のシンボル的存在だろう。何度か泊まったことがある。