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デサント展

俳句フォトエッセイ

春光にハレルヤ銀座四丁目

約束の時刻までにはまだ余裕があった。写真は日産ビルの3階から撮った一枚である。昔のままの和光が写っている。この銀座四丁目の角のすぐそば、鳩居堂の隣、大黒屋の7階のギャラリーでデサント展が行われている。高校時代からの親友Mが出品している。高校3年の冬休み。Mとぼくは冬の八ヶ岳に出かけた。Mは絵を描くために、ぼくは受験の参考書を持って。道端にテントをはろうとしたら大学生のグループに「そのテントで寝たら死ぬぞ」と言われた。ぼくたちの持ってきたテントは夏山用だったのだ。そんなことも知らずに冬の山に出かけたのだ。結局その晩は赤岳鉱泉に泊まって一命を取り留めた。ぼくたちは数日赤岳に逗留した。寒かった。

俳句フォトエッセイ

青年の四人揃ひて時おぼろ

この四人は、高校時代の友人だ。この三十年くらい、毎年一回は会う。かつては上野だったが、今は銀座だ。左から二人目のMが絵を描いている。毎年この時期に銀座四丁目そばの大黒屋でデサント展というグループ展があり、そこで落ち合うのだ。S区で退職した美術の先生達の展覧会だが最高齢の方は九十近い。作品は実に伸び伸びしており、感激した。例年は駅チカの「ライオン」が会場になるのだが、今年は近くのビルの上の静かな蕎麦屋だった。「卒業してから六十年だなあ」律儀で、いい加減な後の三人をまとめてくれているSが言う。いつもは高校時代の思い出話となるのだが、今日は違った。「お墓、どうするんだ?」