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ピアス

俳句フォトエッセイ

絶望は希望への種小鳥来る

ある人から『絶望名言』という本を紹介された。NHKのラジオ深夜便のコーナーを書籍化したものらしい。面白そうなので、早速取り寄せた。カフカから始まり、宮沢賢治まで12人の「絶望名言」が並んでいる。文学者だけではなく、ベェートーベンやピカソの言葉も俎上に上げられている。あとがきには、番組が出来るまでの経緯が紹介されている。冒頭にはカフカのぼくは人生に必要な能力をなに一つ備えておらずただ人間的な弱みしか持っていない無能、あらゆる点で、しかも完璧に。という言葉が取り上げられている。この「開き直り」に舌を巻く。開き直ることが希望への一歩かもしれないと思った。シェークスピアの明けない夜もある。

俳句フォトエッセイ

夏シャツの裾を出さうか出すまいか

何だか恥ずかしい写真で申し訳ない。この夏シャツのオレンジ色が好きだ。もう30年以上着ているのではないかと思う。よくもつものだ。最近はTシャツが多くなり、襟付きはたまにしか着ない。問題はこの裾をどうするかという話だ。Tシャツならまず外に出す。ワイシャツの裾は普通はズボンの中に入れるだろう。ワイシャツはフォーマルだからだ。襟付きのシャツはその中間形だから迷うのかもしれない。しかし、かつては必ず裾はしまったものだ。しまわないと「だらしがない」と叱られた。それが変わったのはいつ頃のことか。学校で問題になったのは子どもの体育着問題だった。

俳句フォトエッセイ

走り梅雨心を癒す珈琲屋

ぼくの住んでいる元住吉の唯一の本屋だった「住吉書房」が無くなって、本と自然に触れることができなくなった。もう一つ困ったことは文房具も買えなくなったことだ。住吉書房は文房具屋も兼ねていたからである。タックシールが必要になった。何処に買いに行こうか。日吉や自由が丘にも売っている店はありそうだ。しかし、行ってもし無かったら出直しになってしまう。渋谷の東急ハンズなら絶対ある。そこで渋谷まで出かけた。渋谷の雑踏はぼくは嫌いではない。あのごった返すような雰囲気。騒音が宇宙背景放射のように迫ってくる。崩れた若さが四方八方に飛び散っている。