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ベートーベン

俳句フォトエッセイ

敬虔(けいけん)に祈りて秋の恵みかな

東京室内声楽アンサンブルの第25回定期演奏会。場所は東京・狛江のエコルマホールである。暑い土曜日の午後だった。自分から音楽を聴きに行くことはないが、従姉妹の家族が出演するということで出かけた。目的の一つは久しぶりに従姉妹の顔をみることだった。700人は入ろうかと思えるホールはほぼ埋まっている。東京の何処に行ってもこうしたホールがあり、催しが行われている。東京は文化都市なのだと改めて思う。写真は、当日のパンフレットの表紙である。ペルゴレージの「聖母マリアの夕べの祈り」がこの日の演目であった。合唱団が時間を掛けて積み上げてきた成果が試される。会場にソプラノ歌手の美しい声が響く。

俳句フォトエッセイ

絶望は希望への種小鳥来る

ある人から『絶望名言』という本を紹介された。NHKのラジオ深夜便のコーナーを書籍化したものらしい。面白そうなので、早速取り寄せた。カフカから始まり、宮沢賢治まで12人の「絶望名言」が並んでいる。文学者だけではなく、ベェートーベンやピカソの言葉も俎上に上げられている。あとがきには、番組が出来るまでの経緯が紹介されている。冒頭にはカフカのぼくは人生に必要な能力をなに一つ備えておらずただ人間的な弱みしか持っていない無能、あらゆる点で、しかも完璧に。という言葉が取り上げられている。この「開き直り」に舌を巻く。開き直ることが希望への一歩かもしれないと思った。シェークスピアの明けない夜もある。