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中秋の名月

俳句フォトエッセイ

凄まじき昭和の香り十三夜

東京の街はどんどん変わっていく。にも関わらず、各所に昭和という場所が残されている。例えば谷中が人気があるのもそうした理由があるのかもしれない。さて、十三夜である。「十三夜」は、中秋の名月の次の月、陰暦で言えば9月13日の月を指す。別名を「栗名月」「豆名月」「後の月」などと言う。十五夜は中国から伝わった習慣だが、この「十三夜」は日本独自の風習だそうだ。平安時代からの風習で、栄花物語に宇多法王が月見の宴を開いたという記述があり、これが最初だという。直に当たったわけではないので本当のところはわからない。さらに次の月の十日の月(とうかんやのつき)と言うのもあるらしい。

俳句フォトエッセイ

この月をコーンムーンと学びし夜

帰りがけ、屋根の上に見事な満月が出ていた。思わず見惚れ、「中秋の名月の1ヶ月前の月だなぁ。この月にも名前がついているのかしら?」と思った時、昼の「梓」(俳句結社代表上野一孝)の句会で、Aさんが話をされていた「コーンムーン」を思い出した。この言葉はアメリカ先住民の風習に基づくものらしい。「これが、コーンムーンっていうやつか」Aさんというのは、一緒にこどもたちへの俳句指導をしてきた仲間だが、とんでもない能力の持ち主だ。企画力や実務能力も抜群なのだが、自然への造詣が半端でない。Aさんに聞けば、大概の植物の名前はわかるし、鳴き声で鳥の名前も知ることができる。