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二ヶ領用水

俳句フォトエッセイ

冬薔薇の匂ひ漂ふカウンター

武蔵小杉に向かう途中、和田珈琲店のカウンターに座っている。目の前に薔薇をメインにした鉢があり、隣には小さな人形が並んでいる。フェルトのクリスマスツリーがある。いつもはセルフサービスのチェーン店だが、こういう店は心が落ち着く。午後からは「椿句会」と称する句会がある。3年近く前のことだ。当時の責任者の方から跡を継いでほしいと言われた。江東区を退職したばかりで暇だったのでお引き受けすることにした。それから毎月一度武蔵小杉に通っている。今日は時間があったので、いつもは通らない道を通ってみた。廃墟になった建物、空家が目につく。以前は確かに人の住んでいたアパートが草ぼうぼうになっていた。

俳句フォトエッセイ

花桃の庭にて若き爺と爺

二人とも喜寿であるが、まだまだ生きられそうな顔をしているではないか。半年ぶりの出逢いだ。昨年の秋、長野県小海町で「大花野の会」を彼は企画してくれた。恩のある友人だ。大学時代からの付き合いだから、中が抜けているとしても50年以上だ。昨日の夜、電話があった。こちらに出てきていると言う。彼の娘さん一家が南武線の沿線に暮らしている。早速会おうと言う話になった。宿河原に桜を見に行くことにした。宿河原から始まる二ヶ領用水沿いの桜並木は川崎の桜の名所でもある。この数日の「暑さ」で、桜は既に八分ほど咲いている。開花からあっという間だ。「三日見ぬ間の桜かな」とはよく言ったものだ。昼食を何処で取るか?