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二子玉川

俳句フォトエッセイ

見下ろせば紛ふことなき春の水

深山幽谷の如しであるが、これは、都内世田谷区である。等々力渓谷。都内にこんな場所があるとは、驚きである。天気に誘われて出かけた。ぼくは計画を立てるのは好きではない。何だか自分が縛られるような気がするからだ。朝の天気と暖かさ。これが背中を押した。東横線で自由が丘まで出て、大井町線に乗り換えた。等々力の駅を降りると、鰻屋がある。「平沢」という古民家風の店だ。好物の鰻には目がない。しかし、最近は値段が高くご無沙汰している。夜はともかく、ランチコースなら手が届く値段だ。今度奮発して来てみよう。近くのゴルフ橋から渓谷に降りられるはずた。ところが、なんたることか、ゴルフ橋の入口は封鎖されている。

俳句フォトエッセイ

何処からかお昼のチャイム春隣

久しぶりの何の予定も入っていない一日。暇なので、多摩川に出かけた。まだ寒の内というのに日差しは春だ。風もない。橋を渡れば府中だ。是政橋の上に立って多摩川の流れを眺める。遠くには二子玉川のビル群らしきものが見える。最近雨が少ないせいか、多摩川の水量は少ない。鴨の一群が水脈を引いて泳いでいる。それ以外、川面はどこまでも静かだ。時折ジョギングをする人やサイクリングの自転車が通る。土手には桜の並木が続いている。桜は既に固い蕾はをつけているに違いない。ここも桜の名所の一つなのだろう。突然、従兄弟に鮎釣りに連れてきてもらったことを思い出した。川崎市には川崎区から多摩区まで七つの行政区がある。