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伯剌西爾

俳句フォトエッセイ

立冬のトーテムポールの顔に皺

神保町の有名な喫茶店「さぼうる」である。今や観光地化の様相も感じられるが、若いカップルで賑わっている。開店したのは1955年というから70年前だ。その当時からこのトーテムポールがあったかどうかは定かではないが、さぼうるの象徴的な存在である。若い時は、休日となると神保町に出かけ、本屋を漁り喫茶店で本を読むのが日課のようになっていた。本を買うのは「書泉グランデ」と決まっていた。一つは教育関係図書が充実していたことだ。雑誌も揃っていた。もう一つの理由は「栞」である。毎月変わった形の栞をおまけにくれたからだ。ブックカバーにもセンスが感じられた。

俳句フォトエッセイ

何かしら文化の香り処暑の石

23日は二十四節気では「処暑」である。「処暑」とはそろそろ暑さもおさまる頃という意味である。角川の歳時記には水平にながれて海へ処暑の雲柿沼茂という例句が一つだけ載っている。この句からは秋の涼しさが感じられるが、今年はそんな風にいかない。暑さが空気の中に居座り、満ち満ちている。処暑の石組も写真では涼しげだが、実際は暑さ染み出しているのかもしれない。ここは地下鉄神保町の駅だ。岩波ビルの出口の石組なのである。このビルの最上階に岩波ホールがあった。色々な名画が掛かったが、一番印象深かったのは、「モリエール」である。モリエールは17世紀のフランスを代表する劇作家、俳優である。