【初心者歓迎】俳句フォトの会 会員申込はこちら

佐野洋子

俳句フォトエッセイ

プレゼントするなら絵本クリスマス

元住吉に本屋がなくなって久しい。本屋に足を運ぶ機会が随分と減ってしまった。こちらは、田園調布の駅前、いや駅上にあるくまざわ書店である。目立つところはまず絵本。大人向けの本や文庫は一番奥だ。「本は売れなくなった」と言うが、その中でも子ども向きの絵本だけはそこそこ売れているらしい。今年の本の売行きランキングの第一位は鈴木のりたけの『大ピンチ図鑑3』だと言う。ぼくも子どもの頃は随分と絵本を読んだ。『チビクロサンボ』『小さなおうち』地球の歴史の絵本も何度読んだかしれない。大人になってからハマったのは佐野洋子だ。『百万回生きたねこ』に涙を流した人も多いだろう。

俳句フォトエッセイ

春の雨見渡す限り傘である

久しぶりの雨だ。大船渡の森林火災がこの雨で鎮火に向かってくれると嬉しい。さて当たり前の話だが、雨が降ったら傘を差す。子供の頃、傘は貴重品だった。なくそうものならひどく怒られた。それが今はビニール傘。家の中にも溢れている。どこかに置き忘れたい気分にすらなる。調べた訳ではないが、この「傘」という習慣が始まったのは、結構近代なのではないかという気がする。農作業などをする時に傘は使わない。長い距離を移動する時も重い傘をずっと差し続けるのは至難だ。だから、蓑とか頭に被る笠という選択になる。「傘」が便利なのは、近距離のちょっとした移動の時だけだ。つまり、それは都市生活と関係している。

俳句フォトエッセイ

ピーターラビットの世界春遠からじ

おそらくだが、これはピーターラビットの世界ではあるまいか。ピーターラビットは全世界で読まれた絵本だ。4500万部とも言われる超ロングセラーである。寒の入りというのにここだけは春のようでもある。こどもの絵本と言えば、ぼくの場合は『ちびくろサンボ』と『ちいさなおうち』だ。何度読んだかしれない。『ちびくろサンボ』は、一時差別的な表現とされ、世の中から抹殺されそうになったが復活した。言葉狩りはまだ根強く残っている。ぼくも勤めていた頃「片手落ち」や「目をつぶる」など、体を使っての表現はまかりならんと言われたことがある。『小さいおうち』はアメリカの作家バージニア・リー・バートンの作品。