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俳句指導

俳句フォトエッセイ

この月をコーンムーンと学びし夜

帰りがけ、屋根の上に見事な満月が出ていた。思わず見惚れ、「中秋の名月の1ヶ月前の月だなぁ。この月にも名前がついているのかしら?」と思った時、昼の「梓」(俳句結社代表上野一孝)の句会で、Aさんが話をされていた「コーンムーン」を思い出した。この言葉はアメリカ先住民の風習に基づくものらしい。「これが、コーンムーンっていうやつか」Aさんというのは、一緒にこどもたちへの俳句指導をしてきた仲間だが、とんでもない能力の持ち主だ。企画力や実務能力も抜群なのだが、自然への造詣が半端でない。Aさんに聞けば、大概の植物の名前はわかるし、鳴き声で鳥の名前も知ることができる。

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地下通路煌々として梅雨湿り

屋根を打つ雨の音で朝4時に目が覚めた。雨漏りがないか気になった。もう一度寝たら、寝過ごしてしまった。今日は、立川国際高校附属小学校に授業に行く。今年で4年目だ。この学校は面白い。4年前は、1年生しかいなかった。年に1学年ずつ増えていき、今年は4年生までが在籍している。慌てて家を出る。どうにか間に合いそうだ。活気のある2年生だった。60分で20句も30句も詠む子がいて舌を巻いた。理解力が半端ない。最後に一番気に入った俳句を選び清書するのだが、どの子も自分の力で選ぶことができる。これにも感心した。最近は、自分で「選ぶ」ことのできない子が増えている。

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少しでも役に立てれば半夏生

江東区教育委員会主催の「俳句教育研修会」が行われた。この会は以前にもあり、ぼくも講師を務めていたが、コロナで消滅してしまった。それを復活させたのは、深川芭蕉俳句大会を支える神明宮の内野宮司さんだった。教育長に直談判したのだ。復活して3回目、どういう訳か、俳人の堀本裕樹さんとぼくが二人で講師を務めることになった。堀本さんとは古い縁だ。同じ結社に在籍していたよしみから、江東区での俳句の授業を手伝ってもらったこともある。まだ、彼が俳人協会の新人賞をとる前だった。教室では、ぼくは彼を「俳句の王子様」と紹介したが、堀本さんは、今や俳句界における本物の王子様になっている。参加者は約70人。

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護摩焚ひて五月詣の読経かな

五月は、俳句の教員研修の依頼が多かった。今日の学校で五校だ。教員研修はぼくにとってはとても面白く、好きな仕事である。先生方との掛け合いの漫才をするようなものだからだ。これには、歳の差が大きい。年配の校長先生でもぼくより一回り以上年下だ。若い先生など、子供か孫のようなものだ。そうなると怖いもの無し。本物の子供への授業はこちらが気を遣わなければならないことが多いが、先生方は話をちゃんと聞いてくれるし、子供へほどの配慮は必要がない。ぼくの研修会は、授業そのもの。勝手に先生方を指して、答えを求める。その時の先生方の顔を見るのが楽しい。

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新年の横断幕に迎へらる

この前雨が降ったのはいつだったか?忘れてしまうぐらい久しぶりの雨だ。場所は新丸子である。東横線で元住吉から渋谷方面に向かって二つ目の駅。急行は止まらない。特別の用事でもなければ降りない。コロナの頃、妻と散歩に来て以来の新丸子だ。今日は、その特別な用事があった。新丸子駅から近い「上丸子小学校」のわくわくプラザから「俳句を教えて欲しい」と言う要請があったのだ。上丸子小学校は綱島街道沿いにあるお洒落な校舎の学校だ。一学年五クラスあると言うから、相当なマンモス校なのである。わくわくプラザは、学童保育のような場所である。昨年住吉小学校のわくわくプラザで俳句を教えた。