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偏食

俳句フォトエッセイ

冬ざるる朝の歯医者の待合室

今日の朝は寒い。空は曇っている。冬の空だ。朝一番で歯医者に行った。今日は一本歯が入る。子供の時から歯医者には恐怖感がある。歯を何本も抜かれた恐怖が残っているのかもしれない。先日も「あなたは型を取るとウェーとなるからねぇ」と笑われてしまったが、意気地がないのだ。緊張がそのまま顔に出るらしい。恐怖や困難、痛みや気持ち悪さにどう対処できるかは、生きる力そのものだ。10年以上前だが、大腸にポリープがあって切除したことがある。その下剤が飲めなかった。普通の人が日帰りで済むところを病院に二泊した。意気地がないのだ。今まで生きてきたのは運としか言いようがない。ぼくにはもう一つ重大な弱点がある。

俳句フォトエッセイ

蕃茄(とまと)添へザクザク野菜炒めかな

蕃茄と書いて「とまと」と読むとは!歳時記を見て初めて知った。角川の歳時記に飯田蛇笏の次の句が載っている。白昼のむら雲四方に蕃茄熟る蛇笏買ってきたミニトマトがちっとも美味くない。「食えないな」と思ったが、野菜炒めに入れてみたら美味しかった。彩りも良い。最近、「少しでも自炊をしなくては」と思い始めている。もう古稀も過ぎたし、喜寿すら過ぎたのだからいつ死んでもいいようなものだが、まだ暫くは死ねない事情もある。父が亡くなったのは、86歳だった。これが目安だが、この夏に病院に行ってこの目標が微妙だということがわかった。一番の問題は腎臓だ。