鬼灯を供へて母と対面す
母が他界したのは、2014年3月23日だから、もう10年以上前のことである。にもかかわらず、「お母さまにお供えください」と鬼灯をいただいた。それで、ぼくは鬼灯を供え、母と写真と久しぶりに対面した。我が家はちょっと変わっている。一切宗教的なことをしない家なのだ。まず、戒名がない。そして、位牌もない。葬式の時以外お経をあげてもらったこともない。これが父の考えだったのか、母の考えだったのか話したことは一度もなかった。考えてみるとお盆とか、お彼岸には意味がある。定期的に死者に、先祖に、向かい合うことができるからだ。ぼくの場合は、たまたま思いついた時に、写真と対面し線香を立てる。

