「国境の花屋」の舞台涼しかり
文法的に言えば、この「涼しかり」という使い方は、誤りのようだ。しかし、石川啄木に「かくかくに渋民村は恋しかり/おもいでの山/おもいでの川」があり、このことについて、俳人の仁平勝は通じたのだからいいじゃないかと開き直り、山本健吉の「学者より詩人が母国語の法則を直感的に把握している」という言葉を引いている。もっとも、ぼくの場合は苦し紛れに使っているだけだが(笑)「国境の花屋」は、劇団遊戯により、7月4日〜6日まで神奈川青少年センターで行われている演劇公演である。主演で花屋の主人を演じるわたなべひろみさんからご案内をいただき、初日の舞台を観に行ったというわけである。

