総身に金木犀を浴びに行く
金木犀の季節である。例年より若干遅い気がする。金木犀の開花期間は結構短い。せいぜい1週間から10日前後ではないか。それに雨が降るとたちまち散ってしまう。朝起きたら、木の下がオレンジに染まっていたということも度々である。ぼくは金木犀のオレンジ色に惹かれるが、一般的には「香り」の花として認識されているのではないだろうか。後藤比奈夫に木犀の匂ひの中ですれ違ふがある。やはり匂いだ。梔子(くちなし)や沈丁花、ジャスミンなども強い香りを持つ。子どもの時から鼻が悪いぼくでも、これらの匂いは区別がつく。中でも梔子の甘い香りにはうっとりする。渡哲也の「くちなしの花」の歌も大好きだ。


