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味噌汁

俳句フォトエッセイ

冴返る電子レンジの赤ランプ

美味しそうなお味噌汁をいただいた。お湯をかけるだけで出来上がるのだが、実に美味。夕飯は、この味噌汁に合うものにしようと考えた。「そうだ、刺身がいい」少量で美味しそうなものがあればいい。これでご飯をチンすれば、立派な夕食だ。マルエツの鮮魚売場で美味しそうな中トロを見つけた。4切で680円。高いが、このくらいあれば、僕には十分だ。納豆と金平牛蒡も買った。これに味噌汁とチンご飯。立派な「刺身定食」になる。帰宅して、テーブルの上に並べる。あとは、ご飯だけ。大量に用意してあるパックご飯をレンジに入れ、スイッチを押す。ところが、すぐ音が鳴ってH74と表示が出て止まった。

俳句フォトエッセイ

とんかつの脂の匂ひ蜆汁

とんかつに味噌汁は付き物だ。具はさまざまだが、ぼくは蜆汁がいい。箸に当たる蜆の感触、コクのあるだしが何とも言えない。とんかつの脂っこさが途端に消える。「蜆汁」は春の季語だ。蜆と言えば、宍道湖、松江である。 NHKの朝ドラ「ばけばけ」で松江はずいぶん賑わっているらしい。俳人辻桃子は「宍道湖の今朝の濁りや蜆汁」と詠んだ。蜆には旬が年に2回あるとされているが、産卵を控える春が1番美味だという。身が肥え始め、味が濃く、だしがよく出るからだ。かつて、神保町に「いもや」というとんかつ屋があった。いつ行っても行列だった。メニューはロースかつとヒレかつの2つだけ。それに大鍋から無造作に掬った蜆汁が付く。