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坂口昌明

俳句フォトエッセイ

乱れ萩しとどの雨の金曜日

今日は、江東区の某小学校の俳句研修会に伺う予定でいたが、台風の影響で延期になった旨、連絡があった。写真は、我が家感泣亭の前に繁茂している萩である。この萩は、句集『大花野』の句萩咲かせ昔の家に戻しけりの萩である。この場所には、昔から萩が咲き乱れていた。その萩がスペースの工事で途絶えてしまったのを復活させたのである。昔の萩は、坂口昌明さんが長野からわざわざ持ってきてくれたものだった。そして今日9月5日は、その坂口さんの命日である。坂口さんは、猛烈な知識の持ち主で、想像を絶するほどの集中力を有している方だった。

俳句フォトエッセイ

父母の出逢ひし橋や春隣

父と母の最初のデートの出逢いの場所が御茶ノ水の聖橋であったことは以前に書いた。調べたら聖母月ニコライ堂の見ゆる橋という俳句フォトエッセイだった。昨年の5月の終わり頃である。二人の出逢いがなければ、ぼくは今この世に存在しない。父正孝は詩人として一生を終えた。丸山薫賞をいただき、現代詩人会で毎年、二人程度に贈られる先達詩人の称号を得ているので、それなりの詩人として評価されていたのだろうが、父が死ぬ直前までぼくは父の仕事に興味がなかった。父の作品も読んだことがなかった。父の作品に触れたのは、詩人としての正孝を顕彰する感泣亭の活動を始めてからだ。