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夕焼け

俳句フォトエッセイ

雨を呼ぶ秋夕焼の赤き雲

夕焼けの色が毎日異なることに気がついたのは、俳句を始めてからだった。都会にも花がたくさん咲き、自然に満ちていることも、俳句にたしなむようになって初めて意識した。それまでも、ぼくはちゃんと生きてきたと思うが、いつ桜が咲き、いつ散ったかも意識をしない生活をしていた。ある意味「模範的なモーレツ人間」だった。「24時間戦えますか」のコピーを何の違和感も無く受け入れていた。生きるとはそういうことだと思っていた。近代以降の社会は「目標」社会である。目的を持ち計画を立て実践する。学校では嫌というほど、この考え方が叩き込まれる。教育目標に始まり、学年目標、週目標、果ては給食にまで目標がある。

俳句フォトエッセイ

煌々と 夕焼けの海 広がりぬ

世の中には、海を見る穴場のような場所がある。たとえば江ノ電の鎌倉高校前駅が、それだ。ホームから見る七里ケ浜の光景には特別感がある。実は同じようなすてきな駅が、川崎のすぐ近くにある。JR鶴見線の終点、海芝浦駅だ。 1926(大正15)年に貨物専用として誕生した鶴見線は、今年で100年目を迎える。鶴見から海芝浦までは約10分。沿線には、JFEスチールの工場やヤマト運輸の物流センターなどの巨大な建物が立ち並び、電車は工業地帯の中を進んでいく。終点の海芝浦駅も、東芝グループでエネルギー事業を行う「東芝エネルギーシステムズ」の敷地内にある。だから、一般の人は駅から外に出ることはできない。