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大岡信

俳句フォトエッセイ

この月をコーンムーンと学びし夜

帰りがけ、屋根の上に見事な満月が出ていた。思わず見惚れ、「中秋の名月の1ヶ月前の月だなぁ。この月にも名前がついているのかしら?」と思った時、昼の「梓」(俳句結社代表上野一孝)の句会で、Aさんが話をされていた「コーンムーン」を思い出した。この言葉はアメリカ先住民の風習に基づくものらしい。「これが、コーンムーンっていうやつか」Aさんというのは、一緒にこどもたちへの俳句指導をしてきた仲間だが、とんでもない能力の持ち主だ。企画力や実務能力も抜群なのだが、自然への造詣が半端でない。Aさんに聞けば、大概の植物の名前はわかるし、鳴き声で鳥の名前も知ることができる。

俳句フォトエッセイ

楸邨の思ひたゆたふ春の雨

楸邨とは、俳人の加藤楸邨のことである。30代だったと思う。ぼくは楸邨の鮟鱇の骨まで凍ててぶち切らるを知り、衝撃を受けた。俳句との出逢いはこの句だったと記憶している。NPO法人季語と歳時記の会が発行する『きごさい』の最新号が届いた。季語と歳時記の会は「きごさい全国小中学生俳句大会」の運営母体である。尊敬する西川遊歩さんは、この会の副代表で共に子どもの俳句大会を運営してきた同志だ。現在は大岡信研究会の会長をされているが、一世を風靡した『地球の歩き方』の産みの親であり、若き時代にはバックパッカーとして、世界中を歩き回った伝説の人だ。