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姫女苑

俳句フォトエッセイ

冬日向命沸(たぎ)りぬ壺の中

コロナの最中に、この壺に植えられた姫女苑を見て、生きるとは密になること姫女苑正見と詠んだことは、前に述べた。この壺の写真を見ると、更に密だ。命が沸っているかに見える。この植物は、ゼラニウムだろう。一年中花をつけることもあるそうだ。壺の裏側に回ったら、二輪ほど花が開いていた。ゼラニウムは、公園や学校の花壇など、至る所に見ることができる。それは、暑さにも寒さにも強く、日当たりさえ良ければ手入れもほとんど要らないからだ。咲く時期が長く、手入れがいらないとなれば、公園の花壇などに植えるにはうってつけだ。更にゼラニウムは、挿木(挿芽)でも簡単に増やすことができるので経済的でもある。

俳句フォトエッセイ

こだまする幼子(おさなご)の声秋日和

天候が回復し、日がさしてきた。病院に行ったついでに、久しぶりに中原平和公園に足を向けた。ここには妻とよく来た。2020年、新型コロナウイルスが流行った年だ。3月に入り学校が休校になった。教育委員会に所属していたぼくも、自宅待機となった。確か、それが5月の終わりまで続いた。もしかしたら毎日のように、ぼくらはこの公園に来ていたかもしれない。家から適当な距離だし、広くて気持ち良い。運動にもなる。コロナの感染の危険も少ない。「密を避けろ」と盛んに言われていた頃だ。ぼくはこの公園の花壇に咲いている草花を見て生きるとは密になること姫女苑と詠んだ。この公園はかつては米軍の印刷工場だった。