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家族の絆

俳句フォトエッセイ

絵を描(か)きて描(か)きて描(えが)きて青野へと

西田匠君の二人展にお邪魔した。匠君のことは、生まれた時から存じ上げていた。匠君のお母さんが私の妻と同じパルシステムで働いていた同僚だったからだ。お世話になった。我が家の食卓では、匠君の話題が度々出た。匠君はいわゆるダウン症で、発達に課題を抱えていた。障害の問題は病気の問題と同様、家族にとっては重い課題だ。その課題を匠君と西田家は、絵を描くことを中心に乗り切ってきた。匠君は2006年生まれだから今年18歳。この展覧会は高校卒業を記念して企画されたものだ。会った匠君は実に実にいい顔をしていた。お父さんもお母さんもいい顔をしていた。一緒に写真を何枚も撮った。場所はグレープブルーツギャラリー。

俳句フォトエッセイ

往く路にさざんか溢るるばかりなり

さざんかは息の長い花である。十一月頃から花をつけ始め、半年もの間咲いていたりする。咲き終わっても葉の緑が美しい。妻のお世話になっているグループホームがこの路の先にある。さざんかはぼくに元気をくれる。妻がグループホームにお世話になるようになってから丸三年が過ぎた。四回目の正月を迎えた。ぼくはこの間、このさざんかの路を二百回近くの往復したことになる。今から考えると最初の一年間は普通に歩けたし、話もそれなりに通じた。二年目になると歩けなくなり、車椅子になった。自分で体を支えるのが難しくなってきた。三年目になって、言葉があまりでなくなってきた。今は、自分で食事をすることも難しくなっている。

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招かれてファミリーになるお餅つき

年の終わりに素晴らしい一日のプレゼントをいただいた。餅つきに招待されたのだ。昨年の夏、LINEで偶然にKさんと繋がった。十年ぶりといってよい。Kさんご夫妻には大学時代「マーくん」と呼ばれ、とても可愛がってもらった。家にもよくお邪魔してごちそうになった。大学を卒業し、就職してからは交流は跡絶えていたご主人とは職種が違ったし、Kさんは東京の教員になっていたが中学籍だったので会うことはなかった。Kさんが管理職になった頃、何回か会って教えを乞うたことはある。そのKさんが退職まで数年を残して突然校長職を辞した。ご主人が重い病を患っていたことは後で知った。半年後、ご主人は亡くなった。