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寒風

俳句フォトエッセイ

湯けむりの炭酸泉に柚子百個

もうすぐ78歳になるというのに、今年も学校に授業に赴くなど俳句関係の仕事を多く頼まれた。忙しく疲れることもあるとは言え、幸せなことだと思う。その上、俳句フォトの連載をいただくなど、生き甲斐にもなっている。今年最後の仕事を終えて、綱島にあるスーパー銭湯「綱島温泉湯けむりの庄」行くことにした。綱島駅から歩くと20分以上かかるが、送迎のバスがある。定員は9名。その日は乗り遅れ、次のバスを15分待った。寒風にバスを待ちたる時間かな湯けむりの庄は、いつものように混んでいた。風呂に入ると、ぼくの好きな炭酸泉に柚子が大量に浮かんでいた。「そうだ、今日は冬至だ。」浮かんでいる柚子を見て、初めて気がついた。

俳句フォトエッセイ

春寒の風吹き抜くる三郷駅

暦の上で春になったと思ったら、途端に寒くなった。ぼくは、埼玉の三郷まで毎月一度行く。デイサービスとグループホームのお年寄りと一緒に俳句を楽しむためだ。この日も楽しかった。一月は休みだったので、お正月の俳句と節分の俳句を一緒に考えた。お年玉あげるの楽しみお正月へえ、孫が来てくれてお年玉をあげるのが楽しみなんだと妙に納得した。逆に孫たちから逃げ回っているお正月という句もあった。お節料理では一番美味しいのは数の子という人が多かった。数の子をぽりぽり食べるせち料理途中で図らずも「もういくつ寝るとお正月」の歌をみんなで歌ったりした。