丁張(ちょうはり)の未だそのまま秋黴雨(あきついり)
丁張とは建築の用語で、家を建てる際の施工の基準作りのようなものである。秋黴雨は秋の長雨のこと。今年はどうやら梅雨の時期より雨が多かったようだ。この写真の土地には、昔祖父母が住んでいた。向こう側には、従兄弟の家があり(今はいない)、我が家は写真の右の奥に小さく写って居る。つまり、親類で寄り集まって住んでいたのだ。祖父は内科の医者で、戦後ここに開業した。戦前は朝鮮の羅南で病院長を務めていたが、内地に戻り目黒区の鷹番で結構羽振りがよかったらしい。太平洋戦争の末期、空襲が激しくなると二束三文で屋敷を売って、島根の益田に疎開した。ここは祖父の生まれ故郷であるが、ぼくは行ったことがない。

