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平安時代

俳句フォトエッセイ

凛と立つ白一色の水仙花

水仙は1月から2月にかけて咲く花の代表格だ。季語としては冬に分類されているが、2月に入ってもしっかり花をつけている。水仙は原種だけで50種類、園芸種になると1万種以上あるというから驚きだ。水仙の原産地は地中海周辺である。日本に入ってきたのは平安時代より前というから、もうすっかり日本の風土に定着している。先日、散歩の途中に真っ白な水仙を見つけた。ペーパーホワイトという品種である。「紙のように白い」ことからこの名前がついた。水仙の学名は「ナルキッソス」である。これは水に映った自分の姿の美しさに見惚れて、命を落としたギリシャ神話に出てくる美少年の名前だ。ここからナルシズムという心理学用語が生まれた。

俳句フォトエッセイ

凄まじき昭和の香り十三夜

東京の街はどんどん変わっていく。にも関わらず、各所に昭和という場所が残されている。例えば谷中が人気があるのもそうした理由があるのかもしれない。さて、十三夜である。「十三夜」は、中秋の名月の次の月、陰暦で言えば9月13日の月を指す。別名を「栗名月」「豆名月」「後の月」などと言う。十五夜は中国から伝わった習慣だが、この「十三夜」は日本独自の風習だそうだ。平安時代からの風習で、栄花物語に宇多法王が月見の宴を開いたという記述があり、これが最初だという。直に当たったわけではないので本当のところはわからない。さらに次の月の十日の月(とうかんやのつき)と言うのもあるらしい。