極月の紙吹雪舞ふ芝居小屋
「大島劇場はここが便利です」と臨港バスのアナウンスで聞いた。「こんな所に劇場があるのか」川崎区大島。交通の便が良いとは言えない場所だ。しかし、大島劇場は1950年の創業。75年間営業を続けてきた。知る人ぞ知る大衆演劇を象徴する芝居小屋である。大衆演劇は根強い人気をもつ。全国に50以上の芝居小屋があり、それを上回る数の劇団が活動している。如何にも昭和レトロの芝居小屋。畳敷の観客席には座布団と座椅子が用意されている。毎月、公演する劇団は変わるが、今月は「笑門(えもん)」という結成3年目の若い劇団だった。座長は、天昇屋心竜。実に格好良い名前だ。年末の24日まで休みなく公演を行う。

