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明治神宮

俳句フォトエッセイ

ランナーの駆け抜けていく緑の夜

原宿で降りた。明治神宮の黒い森の向こうに広がっているのが、代々木公園である。代々木公園は、東京ドーム10個以上の広さがあるという。渋谷に抜けようと思ったら、道に迷った。ずんずん公園の奥に入っていってしまった。木がさわさわと揺れる。森の奥は暗い。気がついたのは、ランニングをしている人の多さだ。一人で駆けている人もいれば、大学の部活のような集団もいる。外国人も多い。もしかしたら代々木公園は夜のランニングの聖地なのかもしれない。ぼくの祖父は、この近くに住んでいた。その頃は、代々木の原といい、陸軍の練兵場だった。二・二六事件の将校たちの処刑もここで行われたという。日本最初の飛行機が飛んだのもここだ。

俳句フォトエッセイ

拝殿は遥か彼方や初詣

皆さんは初詣に行かれたであろうか。最近では、近くの小さな氏神さまでも行列ができるほどだ。初詣ほど大掛かりな国民的行事は他にはないだろう。しかし、初詣の歴史は意外と新しく、明治の終わりから大正にかけてのことだという。一説によると、鉄道が敷設されたことが、初詣の起爆剤になったと言われている。成田山新勝寺や川崎大師への初詣は京成電鉄抜きには語れないほどだ。東京で最も人気があるのは浅草寺と明治神宮だろう。明治神宮の毎年の参拝客は300万人を超すと言われている。ぼくもその300万人の一人となった。原宿の駅を降りると、驚くほどの人だ。全国から奉納された酒樽が並ぶ。