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昭和記念公園

俳句フォトエッセイ

新緑や都内まるごと観光地

都政新報4/28付「暮らしを楽しむ俳句フォト」30いよいよゴールデンウィークである。物価高の影響か、今年は遠出を控えたミニ旅行が主流だと聞く。先日、目黒に出かけた。目黒には東京都庭園美術館があり、隣には広大な国立科学博物館附属自然教育園もある。目黒駅から歩くと、高速道路の向こう側は、すでに新緑の光に満ちている。中に入ると、都内とは思えないほど静かだ。奥に進むと鳥のさえずりだけが辺りに満ちている。駅の反対側、権之助坂を下り、目黒不動を過ぎた先には林試の森公園がある。住宅地の真ん中にありながら、ここも緑が深い。都内にはこうした緑が点在している。都心には、新宿御苑も北の丸公園もある。

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彼方までそのまた彼方まで花菜

与謝蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」の句はあまりに有名である。この句の菜の花は、もちろん一本ではない。蕪村の句の背景には各地に広大な菜の花畑が広がっていたという事実があった。アブラナと呼ばれるように菜の花は調理油だけでなく、行灯や燈明などの燃料として、夜を照らす油だった。菜の花は江戸時代のかけがえのないエネルギーだったのである。当時は、それこそ果ても見えないほど菜の花が栽培されていたと想像できる。今、それに最も近いのは千葉のマザー牧場だろう。300万本の菜の花が山を覆う。昭和記念公園など都内にも菜の花の名所がある。その一つが都心にある浜離宮だ。

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大空の風を呼び込み秋桜

秋桜とはコスモスのことだ。原産地はメキシコである。日本に入ってきたのは明治の始め頃と言われている。花びらの形が桜に似ており、秋に咲くことから「秋桜」とも呼ばれる。背の高いものは1メートルを超す。日本中に広がり、今や秋の花の代表格になっている。東京一のコスモスの名所と言えば立川にある昭和記念公園だろう。500万本のコスモスが咲き乱れるというから壮観だ。都心の浜離宮恩賜公園のコスモスも見事だ。コスモスの語源はギリシャ語。宇宙を表す「コスモス」と同様、「調和」という意味らしい。小学校の国語の教材に今西祐行の「一つの花」がある。