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東高根森林公園

俳句フォトエッセイ

春一番てんとう虫の動き出す

先月、東高根森林公園を紹介したら、読者から「ここもいいわよ」と教えていただいたのが南野川ふれあいの森だ。スマートフォンで行き方を調べ、横浜を走る地下鉄グリーンラインの東山田駅から歩くルートで向かった。駅を降り、ひたすら住宅地の間を歩く。途中にお店もコンビニも見当たらない。中学校のグラウンドでは、野球の試合やサッカーの練習が行われている。よく整備された公園を横切って坂道を下ると有馬川の細い流れに出た。この川を渡ると、ようやく川崎市宮前区に入る。ふれあいの森は急坂を上り切ったその上にあった。疲れて思わずベンチにへたり込む。春一番の強い風が幹を揺らしている。風の音だけが森を通り抜ける。

俳句フォトエッセイ

白樫の 林を抜けて 春の風

東高根森林公園は、川崎市内にある唯一の県立公園である。JR南武線の武蔵溝ノ口駅からバスで10分ほど、森林公園のバス停で降りたらすぐだ。パークセンター脇の階段を217段、息を切らしながら上るとピクニック広場に出る。けっこうきつい。ちょっとした登山をした気分だ。晴れて天気が良ければ富士山がきれいに見えるはずだ。山あり谷ありの森林公園の中央に広大な芝生の広場が広がっている。親子連れが、のどかにバドミントンに興じていたが、足元には、古代の竪穴住居跡が60以上も埋まっているという。そう考えるとちょっとしたロマンである。芝生の向こうは白樫(シラカシ)の自然林だ。触ると白樫の幹は硬い。