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水やり

俳句フォトエッセイ

紫陽花の断首の時の近づけり

まだまだ梅雨は続いているのに、紫陽花が枯れ始めている。これも地球温暖化、酷暑の影響である。紫陽花は、気温が一定以上になると枯れるらしい。先週一週間の暑さのせいに違いない。すっかり生気が失くなってきた。紫陽花は水を好む花だ。鉢植えの紫陽花に二日間水をあげなかったら、すっかり萎れてしまった。慌ててたっぶりの水で植木鉢を満たしら、次の日には復活したので、胸を撫でおろしたが、油断禁物だ。植物に詳しいAさんに「そろそろ花を切った方がいいわね。そうしたら来年も大きく咲くから」と言われた。どこを切れば良いかの図まで丁寧に書いて教えてくださった。首を切るのは忍びないが「泣いて馬謖を切る」しかない。

俳句フォトエッセイ

反り返り蕊を護りぬシクラメン

毎年十一月に館林の人からシクラメンをいただく。とてつもなく立派な鉢だ。それから数ヶ月間、ぼくはシクラメンを楽しむことになる。真っ赤な花弁が密集し、直立しているシクラメンには独特の美しさがある。忘れないように気をつけてはいるのだが、時々水をやり忘れる。するとたちまち、全部の花がヘナって倒れてしまう。慌てて溢れるほどの水を与えると数日で元に戻り、胸を撫で下ろす。しかし、人間の体と同じで一度痛めた体は完全には元に戻らない。そんな管理の悪さもあり、四月の声を聞く時には、既に花は乱れている。教えていただいた通りにへたった花や葉っぱを丁寧に取り除くと、次から次へと花芽が首をもたげることがわかった。