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江東区立第二辰巳小学校

俳句フォトエッセイ

少しでも役に立てれば半夏生

江東区教育委員会主催の「俳句教育研修会」が行われた。この会は以前にもあり、ぼくも講師を務めていたが、コロナで消滅してしまった。それを復活させたのは、深川芭蕉俳句大会を支える神明宮の内野宮司さんだった。教育長に直談判したのだ。復活して3回目、どういう訳か、俳人の堀本裕樹さんとぼくが二人で講師を務めることになった。堀本さんとは古い縁だ。同じ結社に在籍していたよしみから、江東区での俳句の授業を手伝ってもらったこともある。まだ、彼が俳人協会の新人賞をとる前だった。教室では、ぼくは彼を「俳句の王子様」と紹介したが、堀本さんは、今や俳句界における本物の王子様になっている。参加者は約70人。

俳句フォトエッセイ

降るほどに緑の影の広がりぬ

地下鉄有楽町線の辰巳駅を降りた。5月の気持ち良い日差しが降り注いでいた。橋の向こう側には高層のマンション群が巨大な姿を見せている。江東区立第二辰巳小学校は辰巳駅からすぐだ。江東区内でも最も交通の便の良い学校の一つだ。ぼくがこの学校に転勤になったは、44年前だった。当時は交通手段は、都バスしかない陸の孤島のような学校だった。正に「地の果てアルジェリア」だった。雪が降るとその都バスが止まる。東西線の木場駅まで雪の中を一時間近くかけて歩いた。埋立地のゴミ処分場にハエが大量発生し、ハエトリ紙を教室にぶら下げたこともあった。しかし、である。開校5年にも満たない若い学校で伝統がない分自由だったのだ。