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神奈川近代文学館

俳句フォトエッセイ

春めくやおめかしをして壇の上

第15回きごさい全国小中学生俳句大会の表彰式の日になった。全国1万6千余の参加者のうち、入選を果たした約40名とその保護者が参加した。皆、ちょっとおめかしをして会場の入口で記念写真を撮っている。壇上で賞状をもらう姿も晴れがましい。実は、この表彰式の会場は都立清澄庭園なのである。この日は好天に恵まれ、杏は花盛り、池には鴨が優雅に浮かび、まるで別世界の様相だった。以前は、神奈川近代文学館が会場だった。「都内に移せないか」という声が上がった。江戸深川資料館も候補に上がった。その時Aさんから「清澄庭園は?」との提案があった。「できたら最高だけど、無理なんじゃない」清澄庭園は都立だ。

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幾重にも命包みぬ秋の薔薇

東京新聞の川崎版に轟緑地の薔薇園が今年で休園になると言う記事を見たら、急に薔薇が見たくなった。今日は何一つ予定が入っていないまず思い浮かんだのは横浜山下公園である。ここの薔薇園は「国際友好の薔薇園」と称しているらしい。いかにも横浜である。規模も結構大きい。妻とよく散歩に来た。薔薇園に座り、ぼうーとして海を見ていた。ぼくの句集『大花野』の海を見て暗き日永をやり過ごすである。https://amzn.to/4ofWdOc 港が見える丘公園の薔薇園もよい。ここの薔薇園も相当なものだ。丘に登る階段では息を切らすが、展望台からは横浜を一望に見渡す事ができる。大佛次郎記念館や神奈川近代文学館もある。

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春の果風車ふうわりふわりかな

港の見える丘公園のフランス領事館跡地にある風車である。あるかなきかの風に浮いているかのように見える。ここに来たのは2019年の3月、神奈川近代文学館のホールでのきごさい全国小中学生俳句大会の表彰式以来だ。6年ぶりである。今日は、近代文学館で行われている「大岡信展言葉を生きる言葉を生かす」を見るために来た。ぼくが大岡信と出会ったのは朝日新聞に連載された「折々の歌」であった。そこでぼくは俳句や短歌の楽しさに触れた。父、正孝も大岡信との接点があったようだ。死後、写真や手紙類を整理した際に、大岡と一緒に写った写真や葉書が何枚も出てきた。