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趣味の俳句

俳句フォトエッセイ

振り向けば石蕗の花の黄そこに在り

「石蕗」(つはぶき)と書いて、「つは」とも読む。鮮やかな黄色の花だ。花が少なくなる冬に咲く。鮮やかな黄色なのに、静かで控えめな感じがするのは、ぼくだけではないだろう。いかにも、振り返ったら、そこにあったというような風情なのだ。一つには、石蕗の花が日陰や半日陰の土地を好むからであろう。表通りというより、どちらかと言うと裏通りが似合う。多くの花が外国由来だが、石蕗の花の原産地は日本である。九州では、昔石蕗を食用にしたとの記述が牧野富太郎博士の『牧野日本植物図鑑』にあるらしい。茶道では客を茶室に導く露路に植える代表的な花の一つとされる。茶花として茶室に控えめに活けられることも多い。

俳句フォトエッセイ

プレゼントするなら絵本クリスマス

元住吉に本屋がなくなって久しい。本屋に足を運ぶ機会が随分と減ってしまった。こちらは、田園調布の駅前、いや駅上にあるくまざわ書店である。目立つところはまず絵本。大人向けの本や文庫は一番奥だ。「本は売れなくなった」と言うが、その中でも子ども向きの絵本だけはそこそこ売れているらしい。今年の本の売行きランキングの第一位は鈴木のりたけの『大ピンチ図鑑3』だと言う。ぼくも子どもの頃は随分と絵本を読んだ。『チビクロサンボ』『小さなおうち』地球の歴史の絵本も何度読んだかしれない。大人になってからハマったのは佐野洋子だ。『百万回生きたねこ』に涙を流した人も多いだろう。