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長谷川櫂氏

俳句フォトエッセイ

Aが来てSSが来て春の宴

AとSSのところには実名が入るのだが、今の時代なので伏字にする。これは、正岡子規の句漱石が来て虚子が来て大三十日のもじりである。日本学校俳句研究会の春の集いが江東区の猿江恩賜公園で行われた。講師はI先生。植物に詳しいことは昔から知っていたが、これほどとは思わなかった。たぐいまれなる知識が、愛情に裏付けられている。この日も、ハンカチの花を教えていただき、ヒマラヤ杉の薔薇のような松ぼっくりを見せていただいた。これだけの人は俳句界全体でも稀有の存在なのではないだろうか。A先生は研究会を結成する前からの仲間、わざわざ伊豆七島の新島から飛んできてくれた。SS先生は、この4月に教職についた新人。

俳句フォトエッセイ

区役所の山桜の肌艶めきぬ

区役所の前庭に山桜が三本ある。植えたのはおよそ十年前だ。前庭に植えることで、俳句教育を区に根付かせたいと思った。幹は確実に太くなっている。趣旨を謳い寄付を募ったところ、約30万円が集まった。多くの人が応援してくれて植樹となった。植樹式では区長から挨拶をいただき、富岡八幡宮の宮司丸山総一氏にお祓いをしていただいた。俳人の長谷川櫂氏による講演も行われた。植樹された山桜の前には俳句教育の推進を願って、芭蕉の「さまざまなこと思ひ出す桜かな」のプレートが置かれている。ぼくは3年前に江東区の「俳句教育推進員」の職を辞したが、現在もS先生を中心に江東区の俳句教育はますます発展している。